家族信託を行う前に整理しておくこと
家族信託制度は、皆様の大切な「資産」と「想い」を、信頼できる家族や親族の方に託する制度になります。ですので、この制度のご利用をご検討される際には、以下の点を整理しておかれることが重要となりますのでご確認下さい。
信託する財産は何か(信託財産)
信託を行うべき資産が必要になります。家族信託を行う資産には建物や土地などの不動産、有価証券、現金など様々な種類がありまり、家族信託を行う場合、まず保有財産の中でどの財産を信託するかを決める必要があります。全ての保有資産また一部でもでも構いません。
誰に信託するか(受託者)
委託者及び受益者は資産の保有者(本人)になる場合がほとんどで、それほど問題になることはありません。
しかし受託者の決定は人選を誤ると家庭内に問題が発生してしまう原因となりかねませんので充分考える必要があります。委託者の想いを理解して誠実に取り組んでくれる人、また関係者が納得できる方を受託者とすることで、円満な家族信託が実現します。
何のために信託契約を結ぶか(信託目的)
家族信託を行う場合、信託の目的を明確にする必要があります。誰に対してどのような利益を期待するのかで受託者は信託財産の管理処分を行っていきますので、目的を明確にしておくことは非常に重要です。
また家族信託を行うことで問題解決になるのかなどを、事前に充分考える必要があります。