“にっぱち”は遺産分割繁忙期!?まとまらない話合いを進めるコツ!
2017年07月31日カテゴリー : 相続遺言ブログタグ : 介護問題, 介護方針, 家族会議, 相続, 相続まとまらない, 話し合い, 遺産問題
岡山相続遺言相談プラザの牧です。
以前は「2月、8月は商売では売り上げが落ちる」と言われおり、これは2月は28日までで稼働日が少なく、8月は休みが多いことなどと言われております。また、寒暖も最も厳しい時期で、これの影響もあるのでしょうか。
商売の世界では、上記のような結果かも知れませんが、相続や高齢者の手続問題では、家庭内では最も繁忙期と言えるでしょう。何かというと「家族での話し合い」「相続争い」が実際に多く行われます。家族行事の多い正月~2月、お盆のある8月~9月は、家族での重要な話題に取り組む時期なので、当然の結果ですね!
岡山相続遺言相談プラザでも「家族で話し合う前に聞いておきたい」「家族で話し合って決めました」などのお問い合わせが増えてきます。
ところで実際、家族が集まって「相続」「介護方針」などの話し合いをすると、まとまらない事も多いものです。今日は、そのポイントを紹介します。
(1)なぜまとまらないか?原因の例
① 参加者が、「自分はこう思う」ということを明確に言えていない
② 遺産分けの話なのに、性格の問題などを取り上げ、本題から外れる
③ 今日結論を出したくない人がいるのに強要する
④ 司会進行役がいない
⑤ 話し合いの経過を記録しない
⑥ 次回の日程や話し合いの期限をを決めていない
(2)対応策の例
① 発言者の意見を聞くときは、とりあえず反論せずに聞くルールをもつ
② 本題から外れた場合、適切に話題を戻す
③ 事前に伝えていないことについて、今日結論を求めない
④ 司会進行役をつくる 必要に応じて中立な第三者に立ち会ってもらう
⑤ 意見が一致していることと、していないことを記録する
⑥ 次回の日程や、いつまでに決めるかを決定する
いかがでしょうか?こうやって整理すると、どれも社会人の会議では当たり前のことばかりです。しかし、家族間になると、皆さん気が緩むのでしょうか?会社の会議よりも自分に直結する重要な話し合いにもかかわらず、いい加減な会議システムになっているのが家族会議です。また、良く見られるのが、初めて遺産の内容を聞く人に、突然に結論を求めるケースや、ちょっとまとまらないからと言って「もういい!」なんて言って、投げ出してしまうケースです。
家族の話合いも、わけが分からなくなるほど長い時間行うのではなく、1時間程度行ったら休憩し、或いは考える時間を設けて、次回の日程を決めることを取り入れてはいかがでしょうか?
このお盆、何らかの話し合いを控えている皆さんは、8月の次は9月に話をしよう!などの余裕をもった対応を心がけると良いと思います。
そして、同じ先祖をもつ家族です。小さいころ、同じ家で育ったことや、お互い歳をとったものだと思い出し、思いやる心を大切にしてください。
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